音階練習 - アーティキュレーション2 -

折角なので、アーティキュレーションのお話を続けたいと思います。(前回記事

前回に引続き、音階練習の王道である、タファネル/ゴーベール:17のメカニズムの日課大練習課題(ルデュック版フルートクラブ名曲シリーズ版)を使っての説明です。






タファネル・ゴーベルにはこんな風に、毎回アーティキュレーション指定が書かれています。前回お話しました通り、アーティキュレーションは音楽の表情につながるので、どれも”表情をイメージ”しながら練習した方が、音階練習も少し楽しくなるのではないでしょうか。

さて前回は音楽イメージの話に留まったのですが、今回は幾つか取り上げて注意点を書きたいと思います。
順番的には一番から練習するのが良いと思います。タンギングといえばスタッカートだろ!と10番から始めたくなるかもしれませんが、スラーには基本的欠点が凝縮されて現れるので、まずは土台を作るつもりで1番から始めてみましょう。

1番のアーティキュレーション(に限らず全てですが)で注意する事は支えと音幅です。
この絵を覚えていらっしゃいますか?(初めて見る方はコチラを参照して下さい)端から端まで綿が均等につまっているフカフカのクッションは気持ち良いですが、中の綿が玉玉になってしまって、デコボコしたクッションは、いまいち気持ちよくありません。フカフカのクッションを目指して下さい。

フカフカのクッションになるには、カチコチの体では駄目です。よくありがちなのが、膝に力が入ったりするのですが・・・そんな所にも注意しながら、”沢山息をとる”というより、”たっぷり・ゆったり”息を取り、たっぷりの息を使って、音が均等になるように吹いて下さい。息が均等じゃないです(高音域は必然的に息が沢山いりますから)

そしてこのスラーの形も、考えたなぁといつも思わされます。スラーの形が山切りカットみたいだったら、このイメージは出しにくいですが、スラーはフンワリとした山になってます。まさにそのイメージです。たっぷりフワーと8個の音符が行くわけです。フォルテでゆっくり吹けば力強く、mfで速く吹けば軽やかに聞こえるでしょう。まずはf, mf でゆっくり吹くのをお勧めします。欠点が総結集して出てきますよ。それはそれで直しがいがあって楽しいです。

2番のアーティキュレーションは四つずつに分かれます。少しリズム感が出ますね。フォルテでゆっくりなら、先ほどまでは1小節1拍取りだったのが、2拍子の感じが強く出ます。速ければ、一小節全部スラーよりも、コロコロ・チャキチャキした感じになりますね。速いバージョンでは、二拍目頭のタンギングの質も問われてきます。タイミングと指がきっちり合わなければ、コロコロというよりガチャガチャしてしまいます。

とにかく、あまり速さに拘り過ぎず、常にイメージ&音に気を使って練習して下さい。

音楽の中に使えなければ意味がありません。音階練習が生まれてから音楽が出来たのではなくて、音楽の要求を追って行くうちに音階練習が効率の良い練習として生まれた・・・という順序をお忘れなきよう!









テクニック 教本一覧記事へ

0 件のコメント:

コメントを投稿