音の柔軟性とアンブシュアのしなやかさ 1

なんと前回の投稿から3ヶ月経ってしまいました。1年分のコンサートが殆どこの2ヶ月に集中していたようで、とても忙しくしていました。またボチボチ更新して行きます。

前回のアタックのクオリティーのお話から続けてお話する予定だった、アンブシュアのしなやかさと、音の柔軟性についてです。なぜ続けてお話する予定だったかというと、同じ教本ソノリテについて (Leduc版)の同じエクセサイズを使用するからです。



なぜ音の柔軟性が必要なのか・・・と考えたのですが、結局の所息の柔軟性、音の柔軟性が、音を自由に操る能力に繋がるのだと思います。上手な人の演奏は、まるで音を自由自在に操ってるようですよね。それは、音の柔軟性=息の柔軟性から来ていると思います。幅広い音を、細ーくまとめる事は出来ても、やせ細った音を広ーく雄大には出来ないのであります。少しでも音の柔軟性、息の柔軟性を持って、少しでも自由自在に笛を操ってみましょう!


さて、前回のアタックの練習は第一課題で、その次は、全く同じ音型に、スラ―がつきます。第二課題は下から上の音、第三課題は上から下の音、第四課題は全部に付いて三連符で吹きます。




第2課題、第3課題は、いきなり最初からデクレシェンドに挑戦すると、Pというより、死んだ音になりがちです。最初は、Pに挑戦することよりも、音と音の連結がスムースで、柔軟に出来る事を目指してみて下さい。音の連結がスムースであるためには、音の幅(息の幅)が変わってしまわないことです。そのためには息の支えが必要です。

ありがちなのは、良く聴くと最初の音が痩せてしまって、二つ目の音で復活するパターンです。(右の図)

これだと柔軟に移動してるように聞こえないのです。ダンスを踊ろうとしたら、膝がバキバキいってしまう感じです。しなやかじゃない。

下の図のように、二つの音の間を息で埋めるようなイメージで吹きます。そうすると、とても音と音の移動がスムースで、柔軟性のある音になります。大事なのは下の音を大切に吹く事です。下の音は跳び箱の踏み台だと思って下さい。しっかり踏み台に踏み込まなければ、高く飛ぶ事は出来ません。

最初の音は常に一緒で、次の音は段々離れて行きます。音が離れてくると段々大変になります。音が離れて来たら、まずは離れた方の音だけを吹いてみて、その時に出せる最大良い音、それに下から上がって来ても行きつけるように練習してみると良いと思います。
移動には息の支えも必要ですが、唇のしなやかさも必要になってきます。唇のしなやかさはどうしたら出来るというものでもなく、マラソンが走れるようになるには走るしかないという原理と同じで、唇筋&その付近の筋肉を鍛えるしかないわけですから、練習してるうちに出来るようになるのだと思います。基本的には、音が出ないときは、支えが足りない(息の圧力が足りない)か、息の焦点があっていないか(方向があっていない)、息のスピードが足りないか・・・です。唇は確実に少し形・力の入れ具合は変わるのですが、あまりそちらに頼ってると後々良い事がないので、唇のしなやかさは追って付いてくるもの…くらいに思っている方が良いというのが持論です。既に高い方の音が出せるのなら、唇はそれを知ってるのですから、唇さんに任せましょう。練習しながら気をつけるのは、音の幅を聴く事&息の支えでしょうか。

この均等2音が出来たら、今度は教本が求めているように、後ろを短く、かつディミュニエンドをつけてみます。するとさっきまで良い音で出ていた音が一気に死んだ音に・・・となるかもしれません。もしかしてPと思った途端、息が死んでるのかもしれません。基本は常にこれ↓

そして、どこかで書いたような気もしますが、Pの時はより一層お腹の支えが必要なのです。フォルテと同じ息の圧力、同じ息のスピードで、量はちょっとずつ出すとピアノになります。

上がりきると、今度は下がって来なくては行けません。下に向かっての移動も案外大変なのですが・・・その件に関しては次の記事で書きます!




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