前々回の 、吹き口をセンシティブにとちょっと共通点があるかもしれません。結構デリケートな奏法で、小泉さんの著書によるとかなりのテクニックを要するということなので、上級者のチャレンジでしょう。
こればっかりは、兎にも角にも練習あるのみです。
1:息の量は非常に少なく、スピードもとても遅い
2:唇は殆どまるで何もしてない状態。小さく穴が空いている程度
3:お腹の支えと息の圧力はいる(息を吐こうとして口を閉じたような状態)
側から見たら、音も聞こえず(小さい)、まるでフルート持って止まった人に見えるかもしれません。
求められるテクニックとしては、
1:出て行く息の量のコントロールの調節を求められる(お腹の支えが重要)
2:息のスピードの安定。(すぐにピヨリ!という。お腹の支えが重要)
3:アンブシュアはとてもフリーな状態。一切力入れない。
4:吹き口と歌口の関係性。狙い所と調節。(とても絶妙。鳴りどころを探すしかない)
因みに、このホイッスルトーンがフルートで出来るようになったらピッコロの音が良くなりました。同門下の子もホイッスルトーンが出来るようになってからピッコロの音が良くなったと言っていたので、私だけではないようです。
何故ピッコロの音が良くなるのか推測。
ピッコロは楽器が小さく吹き口も小さく、高音域なため、ついフルートの高音域のアンブシュアで吹いてしまう=アンブシュアが力んでしまいがち。でも本当は吹き口と歌口の関係性・狙い所のセンシティブさと、息の量のコントロール力を高めれば、力まずに綺麗な音を出すことができます。
これらのテクニックを求められるホイッスルトーンは、絶好のトレーニング方法なのかもしれません。詳細は次回の課題で書こうかと思います
とにかく唇に力が入ってると、息のスピードが速すぎると、息の量が多すぎると出ないホイッスルトーン。
管体が長くなると、その分息量がいるせいか、音が弱々しくなる傾向があるかと。小泉浩:フルートの現代奏法―演奏家と作曲家のための―(SJ250)には、高音域のスペシャルフィンガリングが載っていましたが、私のフルートではイマイチ?フルートによるのかもしれません。
私の個人的経験上では、
2:高音域の指使いの方が出しやすい。(下のビデオ最初)
また ウィルオッフェルマンさんの現代フルート奏者のためにのエチュードでは、低音のド、ド#の指使いだけでハーモニクスホイッスルトーンをするというエチュードがあります(ビデオ21秒から) 音は弱々しく、実際曲では使いづらいですがホイッスルトーンの良い練習になります。High Dはかなり難しいです。
ピッコロのホイッスルトーンは今の所実際曲では使ったことはないのですが・・・管体が木製のせいか共鳴は銀製フルートとは少し違う気がします。ただ管体が小さいので音が大きくなります。(ビデオ1分16秒から)高音域指使いは鳴らしづらいですが、中音域は普通になります(Dは人差し指抜かない)人によるのかもしれません。ピッコロの場合管体が小さすぎるせいか、むしろ右手を使う音の方が出しやすいです。
どちらにせよ良いアンブシュアの練習になるので、ある程度吹ける方はチャレンジしてみると良いと思います!
奏法の説明集(曲ではない)
0 件のコメント:
コメントを投稿