本番で実力を発揮する

久しぶりの更新ですが、今回は少しウンチクです。

このサイトを見てくださっている方々が、どういった理由で(部活で、趣味で、受験でなどなど)フルートを吹いていらっしゃるのかは分かりませんが、人前で音楽をするということについて少し考えます。


『本番に緊張してしまって、力を出し切ることが出来なかった。』


折角練習したのに、うまく吹けなかったなど、本番で緊張してしまうことはよくあることです。私も緊張しいですが、ひどくなると緊張がトラウマ化して、本番の演奏が辛そうで見ていられないほどになっているという子達もたくさん見て来ました。


同時に本番にしか生まれない緊張感による『魔法』も生まれます。どちらかというと、本番では何か魔法が生まれたら、それは成功だと思います。


『どうしたら緊張しなくなるか』とか『どうしたら余裕ですって感じに吹けるか』(←音大生とかの間で時々発生する、”俺余裕”ぶりたい感)と考えるのはナンセンスで、舞台というものは舞台の上でリラックスではなくて、何か普段とは違う何かが出来るのが舞台なので、緊張している方が魔法はかかります。これは私が言っているだけではなく、多くの音楽家、先生方がおっしゃっていることです。パリ管弦楽団の先生も、コンセルトヘボウ管弦楽団の先生も緊張しないのではなくて、緊張している上で力を発揮しているのです。


魔法と言いましたが、別に天使が空から降りて来て助けてくれるというわけではなく(←これは私の師匠が私に言った言葉です)自分自身で自分と戦って自分で魔法をかけなくてはなりません。



その魔法は、一朝一夕のビビデバビデブーでかかるものではなく、練習同様ある程度の訓練を経て出来るようになるものです。そんな訓練方法がたくさんのっている本をご紹介します。


スポーツ選手はメンタルトレーニングに重きを置きます。そんなスポーツ選手のメンタルトレーニングの第一人者辻さんによる著書と、アメリカの演奏家のためのメンタル・フィジカルトレーナーが書いた本です。どちらも読みやすく実践しやすくできています。



演奏者勝利学

こころのレッスン



拍子感を持つ為の練習方法

いつだったか日本人の手拍子と西洋マーチの手拍子の違いという話を聞きました。日本人の手拍子は、手の中に落ちる手拍子なのに対し、ウィーンのニューイヤーコンサートの手拍子は跳ね返るのであります。
アップビートの感覚だとか、アウフタクトの感覚だとかに日本人は疎いと言われますが、この手拍子にも感覚の違いが出ていると思います。

拍子感というのは音楽表現において、とても大事なことです。特にバロック音楽などは元々が舞踏音楽なことが多く、拍子感があるとないでは大きな差が。

拍子感ですがまずは”拍子”




目次一覧へ
教本一覧へ 
ベルギー発子供用教本へ

KANDA NOZOMI MUSIC  ホームページ
Twitter Facebook Instagram



人気ブログランキングへ一票 
にほんブログ村クラシック部門へ一票

壁を使った脱力呼吸練で美しい高音&豊かなソノリテを!

こんにちは!

本日は体の使い方の続きです😊

耳をつんざくような高音域をもっとまろやかにしたい!
もっとたっぷりとした豊かな音で吹きたい!


そんな目標を持って練習されている方も多いのでは?


みなさんは音が良くなるための練習としてモイーズ:ソノリテについて /ルデュック社をお使いになる方も多いかと思います。このメソードは王道ですよね。


でも音はアンブシュアだけではないのです。音は息を出すことによって音になります。


ではその息はどんな息でも良いの??


もちろんNOですよね!!初心者の方は弱々しい息しか出ないので音もか弱いですが、腹式呼吸でより深い呼吸が出来てくると、音も安定して良い音になってくるというのは、みなさん体験済みなのでは。


アンブシュアを絞って出す、耳をつんざくようだった高音域も、呼吸が深くなり息が安定してくると小鳥のさえずりのような美しく軽やかな高音域に♪♪


そこでより深い呼吸と脱力により、より素敵な音が出せるようになる練習をご紹介します!


今回は壁を使っての練習です。必要なのは壁。それと滑らない床です。お家で床が滑る場合は靴下を脱いだりして滑らないようにして下さい。


・まず両足は軽く開き、体を椅子にちょっと座る寸前程度に腰を落とします。
・壁に尾てい骨の部分を当てて、尾てい骨を壁に押し付けるようにします。
・上半身は少し前傾にします。

下の図(まるでピカソの素描みたいな絵ですが)のようになります。



腰は体勢維持が辛くない程度に落とします。足腰筋肉の鍛えが目的ではないので空気椅子みたいにならないようにご注意ください。



イメージとしてはスキーみたいな感じです。




スキーは少し腰を落としますが上半身も体もしなやかですね。しなやかさを無くさないようにするのが大事です。

”足腰で支える”のではなくて、尾てい骨を壁に押し付ける力(最初の図のオレンジ色の→)を意識して楽な腰下ろしポイントを見つけてください。


上半身の前傾姿勢と腰を落としていることで、重心が下がり、息を深く取ることが出来ます。試しに息を吸ってみて下さい。いつもより深く吸えているという感覚があれば良いポジションです!


この体勢で、例えばソノリテの練習をしてみたり、高音域の出にくいフレーズを練習してみたりしてみて下さい。そして体にこの滞りなく息が出て行く感じを覚えさせて下さい


滞りがなくというのはポイントで、フルートはポジションが高い位置にあるので、肩や上半身に力が入りやすいですし、難しいフレーズなどは、皆さん練習しているうちに体がカチコチになってきます。膝も曲げてみたら、バキバキ!!と鳴るなんてこともざらです。


難しいし、息は大変だし、さらに出来ないイライラもあって、高音域の練習などは周りの人も聞くに耐え難い、耳を刺すような音で練習していたりするものです。


それではせっかく吹けるようになっても、音が美しくない。。。。


この体勢は上半身に力が入れづらいですし、膝も最初から曲がっています。尾てい骨という体の中心で支えていることで、脱力が出来ます。どんな時も息が滞りなく、深い息が出ているという状態を、体が覚えるというのが大事です。


コンサート・レッスンでは壁に寄っかかって・・・というわけにもいかないです。なので体が感覚を覚えるということが大事なのです。


この体勢も、いくら”楽に”といってもずっと続けると太ももが辛くなってきますから、やりすぎて筋肉痛やひざ痛になどにならないようご注意くださいね。



通勤通学中に心肺機能を鍛える

16万回以上のアクセスありがとうございます♪

こちらの書きたいことは何となく全部書いたと思っていましたが、呼吸法について、まだいくつか書いてなかったようなので、書き足し。


別で紹介している呼吸法の本別シリーズに載っていた方法です。瞑想効果は良くわからないのですが、心配鍛える効果はかなりあって、有酸素運動でダイエットにも良いと思って採用して、かなり効果的でした♪


基本全部鼻での呼吸法です。

吐くから始めて

歩行リズムに合わせて 
吐く・吐く・吐く・吐く 

吸う・吸う・吸う・吸う

これをペアで2回(つまり4分の4拍子で4小節分)

続けて5歩
吐く・吐く・吐く・吐く・吐く

吸う・吸う・吸う・吸う・吸う

これを2ペア

続けて6歩

といった感じに増やしていきます。

増えていくとちょっとしんどくなりますが、しんどくなったら一回止めて大丈夫。
また4歩からやり直しということです。





呼吸法にはまって色々なアプローチでの呼吸法を熱心に実践してた時があって、その頃から呼吸が糸みたいに繋がって、あと質感を持って感じられるようになりました。




心肺機能を鍛えることで、音量などにも影響があることは、もちろんなのですが、呼吸に質感が感じられると音色のコントロールもしやすくなります♪♪♪

最近呼吸法オサボリでしたが、年も取って、色んな身体能力が退化してきてしまっているいま、また練習しようと思います!


↓本にはその場歩行の方法、他の呼吸法も載っています↓