エチュード ガリボルディ OP 131 No2

エチュードNO2 a-moll になります



















基本は3拍子の強弱弱の拍子感を意識します。

1段目
1小節目3拍目のスタッカートは、3拍目の軽やかさを出すもの・・と思えば良いかと。
2小節目の><は、スラーによって出来ている2拍子感を出すために書かれていると思われます。後半は次の小節に向かうように吹くと、不自然でなく”クレッシェンド”が出来ます

4小節目の3拍目と次のタイは”シンコペーション”を作るので、3拍目なれど重しを置いてシンコペーション感を出します


2段目
6小節目 Pになります。Pを吹くには事前準備が必要です。Pは小さい音でも、生き生きした音で吹くためにはしっかりした支えが必要になりますので、その息継ぎでしっかり準備しましょう
















ここから曲構成、B に入ります

1段目
転調します。明るくなった感じ(ドミソの和音)をしっかり感じて吹きましょう。最後の小節で暗くなる・・・と見せかけて・・・:

2段目
やはり明るい調(F-dur)になります。さらなる転調感を感じて吹きましょう。5小節目のDは久々の長い音。ちょっと歌うつもりで大事に。

3段目
1小節目のアーティキュレーションはともすると停滞します。ホップステップジャンプな意識で次の小節に向かうようにしましょう。
2小節目 こういう調性がはっきりした曲での半音階は、唄いどころ、お洒落、泣かせどころ・・・などなど、見せ場なことが多いので、歌いましょう

















ここから曲構成、A’ に入ります

1段目
4小節目:オクターブの跳躍です。つい上の音を頑張ってしまいがちですが、下の音をしっかり出すことで良い上の音がでます。跳び箱の踏み台のようなイメージです。しっかり踏み込み高く上がります。オクターブの上の音がカスカス、あるいはキンキンの音になる人は、EF、EF#、EG・・・と半音ずつ上がっていく練習(常に下の音が大事で、上の音をたっぷり良い息で吹くつもり)をやると、良いオクターブ音に到達出来ます。

2段目
4小節目のpの準備をするには少しだけ間が必要になります。メトロノームなどで練習していると、ついつい慌ててしまいますが、音楽的にも自然な間が必要になるのでしっかりPで美しく丁寧に出ましょう


3段目
4小節目のPPは、よく見れば低音のEです。高中音域に比べて、自然と小さくなりますから、あまり小さくしてしまうと、弱々しすぎたり、聞こえてなかったりしますので、ご注意あれ。そして、PPで低音域だからと息とお腹の準備が甘いと、その後上がっていった音がカスカスになります。お腹と息はいつでも準備万端に。





ここから曲構成、CODA に入ります

1段目
5小節目 このクレッシェンド・デクレッシェンドは波打つ感じを出しています。ストリンジェンド(だんだん急き込む感じに速く)もあるので、ぶーんぶーんと揺れる感じが出ると良いかもですね。ガリボルディさんはイタリア人なのでちょっと熱く演奏するくらいで丁度良いかも。

7小節目 同じことが高音域で繰り返されますが、この時の息継ぎはそんなに時間がありません。その前のPの低音域のときから、次の高音域まで見越して吸うようにしましょう


2段目
1小節目 高音域頂点を過ぎてすぐにスタッカートです。ペッペッペッペッ(吐くような)スタッカートになりがちパターンです。最初は全部スラーで練習すると良いでしょう。そのあと、息の流れは止めずに、舌で切る。こういうスタッカートは、Tという鋭い発音より、Dのような柔らかめの発音でいくと綺麗に出来ます。