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音を吹く方向が見える初心者用練習ツール

アンブシュアの柔軟性・・・と繋がりがあるのですが、先日初心者用の面白いツールを実際に見たので、記事にします! 友人が、日本に西洋楽器がはいって来た際、まずピアノと弦楽器が先に発展したのは、技術が見えるからだと言っていました。 確かに!


フルートは、生徒にいかに説明したくても、中々説明出来ない息の流れ・・・・など、初段階で目に見えない事が色々あって難しい。なので、良く高い音は前髪を吹き飛ばすように…などと説明しています。実際問題、息の方向だけではなく、息の圧力、スピードなどが色々条件が重なって音が出るわけですが、息に色が付いてないので見えないし、感覚の問題なので難しいのですね。”見える”というのは強力な武器なのですね。


先日、他の先生が持っていたフルート練習用ツール≪プネウモ・プロ(ニューモ)≫を試用。結構面白かったです。ただ音は出ないので、イメージしながら吹く、或は風車を回すという目的で吹く・・・のどちらかですね。


特に一番上の風車を回すのは私でも至難の業でした。そこまでアンブシュアの方向が変わらくてはならないのか???と思ったり、まぁ私は高い音が出てるので問題ないのではないかと思ったり。顎付近の形がもしかしたら西洋人と日本人は違うのかもしれません。篠笛の高音を綺麗に吹くのは難しいのですが、篠笛を吹くつもりで吹いたら、クルクルと回りました。フルートはそう考えるとメカニック的に高音が出やすくなっているのかもしれないです。

繰り返しになりますが、高音域の美しい音は、息の方向だけはなく、息の支え、スピード全てが関係しています。が、初心者はまず「高音域が出る」ということが第一目標ですし、低音域も大きな音が出れば嬉しいですね。そういう意味ではこの見える仕組みのツールは面白いと思いました。一人一台とまでは言わずとも、先生が一台持ってレッスンに使ったりすれば子供などは特に面白がるのでは?(大人でも面白がっていました)部活のフルートパートで一台持つなどするのもお勧めです。

ちなみに水平に保つためにコインを乗せる所があり、コインを落とさないように吹くというのがあるようです。これも私は落としました。でも…私の予想では、エマニュエル・パユ氏でも落とすと思います(笑)一度「型」を体に覚えこませたら、後はご自由に・・・・


呼吸法の練習 - パイプ練習 -

長年の経験から、フルートは呼吸法だ!!と確信しています。呼吸の深さ、呼吸の使い方、呼吸の取り方…息は自分の心と書く位ですから。息を使って吹くフルートは自分の心を使って鳴らす楽器。素晴らしい!

抵抗をつくる

他の木管楽器は、リード(クラリネット、オーボエ、ファゴットなど)があります。リード楽器は「抵抗」があるので、息が入りにくいのです。ファゴット奏者とヴィラ・ロボスのブラジル風バッハ第六番を演奏した時、私は息が足りなくてクラクラ、彼は息が通らなくてゼーゼー・・・という同じ”苦しい”でも違う種類の苦しみを味わっていました。
フルートは他の木管楽器に反して全く抵抗がなく、吐く息の半分が外に行ってしまう楽器です。しかしある程度の「抵抗」を自分自身で作る事で、美しい音が出てきます。全く、ただ息をダーーーっと出してしまうと、大体吹き過ぎの炸裂音になってしまうのです。


さて呼吸法ですが、色々な方向からのアプローチがあります。一言に呼吸法と言っても、呼吸の量(肺活量)を増やすという面と、使い方を上手くする・取り方を上手くするという技術面があります。


まずは、肺活量からのお話。肺活量を増やしつつ、”抵抗”の感覚を養う練習です。

それは!!!


昭和生まれのあなたなら知っている!吹き上げパイプです!

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これは留学中に、クラリネットの留学生(ギリシャ人で、ダビデの彫刻のような筋肉隆々の人でした)が練習しているのを見て、これは良い!と思いました。ある程度の肺活量のある人には、市販のプラスチックでは軽いかもしれませんから、セロテープを付けたり、アルミホイルの玉にしたりなど、少し重くすれば、より鍛えられます。ピッコロはフルートより、より一層支えが必要になるので、ピッコロ担当者にもお勧め練習です。

これを大体同じような位置に保ちます(難しいです)。上げ過ぎず、下がり過ぎず・・・何秒持つかというのを計ります。

教えてる方々にもレッスンで使用出来るのでお勧めです。子供には、抵抗だ何だと説明しても欠伸されてしまうだけ。実践で覚えてもらうのが一番!!! 平成生まれの彼らも、昭和生まれの私同様、こんな単純な遊びを楽しんでくれるようです。大人の人は童心に帰ったつもりで楽しんで下さい。


ケーラー・フルート 第一巻 

ケーラーの第一巻は中級位に使われている教材です。最初の方は然程難しくなく、音楽的に勉強する事が沢山あり良い教材です。植村泰一さん著の『ケーラー・フルート 第1巻 作品33-1』は、練習のアプローチが曲毎に細かく載っていて、とても分かりやすいです。また、このエチュードに限らず、一般的な練習方法にも取り入れられます。





音大を出たての頃や、留学中に初心者を教え始めた頃、意外と遠い昔に覚えた事、習った事を忘れてしまっていました。何故出来ないのか原因が良く分からないのです。でも実際は自分も、このように色々と分析し、解釈し、そして練習方法を学びながら、伸びて来たのだと思い出させられました。
現在音大在学中、音大出たてで初心者を教えているというような方も、読み直すとレッスンの参考になるのではないでしょうか。

同じ植村さんの本で、入門書、アルテスフルート奏法 第一巻 植村泰一 訳・解説 というのもあります。全くの初心者(この本のレッスン1ー8は小さい子には退屈に感じたり、高音域から始めるのが大変なので、あまりお勧めしないのですが、ある程度の年齢からは使えて、とても良い教本です。特にレッスン8からは音楽的です。)も、どのようにアプローチしていけば良いかが、細かく解説されているので、先生にはレッスンの参考に、大人の生徒さんには良い資料になるのではないでしょうか。


フルート入門 教則本

さてフルートを始められる方。独学で始められる方、先生につかれる方、サークルで、部活で・・・
色々な環境で始めることと思います。まずは何から手を付けたら良いのかは迷う所です。

教室に入室される場合は先生にお勧めされる教則本があるので心配いりません。
ここでは、独学で始める方、またこれからフルートを教える方に参考にして頂こうと思います。
フルートをこれから始める、初めて教える方への参考です。  


アルテスフルート奏法 第一巻 植村泰一 訳・解説 
アルテスの時代には、あまり小さな子供はフルートは吹きませんでしたから、どちらかというと大人向けです。中学生位からは使えます。ある程度の年齢になると、背景がそれぞれ違ったり、性格(嗜好)の差も大きく出ます。古典的でつまらないと言われたりもするアルテスですが、ある程度の年齢からには、とても良く出来たエチュードだと思います。特にレッスン8からは実に古典クラシック時代の良い音楽で、音楽的にも学ぶ点が沢山あります。子供でもある程度吹けるようになったら、レッスン8から始めたりもします。




植村泰一さんの解説付であるこの著、実は使った事がないのですが、ケーラー第一巻の解説(練習方法など)はとてもためになりました。楽譜なしの解説のみの著 アルテスフルート奏法 第一巻 レッスンの実際 は、教える側のレッスンの参考になります。
他、山下兼司さん著のアルテスフルート教本〈初級〉なども出ています。



トレバー・ワイ 初級用フルート教本(上)



こちらは子供でも小学校高学年位や、元々ピアノを習っていて譜読みに苦労がない子には結構使えます。上の後には、トレバー・ワイ 初級用 フルート教本 下 があります。アルテスは中音のシから始めるのに対し、低音から始めます。こればかりは、何が正しいというのは内容に思いますが、小さい子供(低学年)には中音域の上は体力的に大変なようです。
この教本は昔のヨーロッパ、特にイギリスの民俗曲や民謡が多く、その雰囲気が分からないとあまり良い曲集に思えないかもしれないですが、色んなスタイルの曲が入った良い教本です。 ピアノ伴奏付はこちらトレバー・ワイ 初級用フルート教本 ピアノ伴奏付き


大人入門者向け

フルート入門ゼミ (はじめの一歩) 小さいサイズで、簡単な呼吸法も載っていて分かりやすかったです。