脱力運動その3:上半身を縮こまらせずにユッタリと使う運動

脱力運動続編です。

上半身上部の脱力最後です。この運動は「脱力」というより、体を(ゆったり)大きく使う、スペースを知るという感じかもしれません。

今私もパソコンを打っていますが、目先は数十センチ前の画面、手はキーボードの上です。これをずっと続けていると、全てが△のてっぺんに集中したような感じ・・・・と言えば良いでしょうか、肩は凝るし首は凝るし・・・

フルートも譜読みを続けて、難しい指使い、出しにくい音と戦っているうちに、肩に力が入り、目線は数十センチ先の譜面に釘付け・・・本番前にはさらに必死さも増し、そしてそのまま本番へ。△のてっぺんに力が入ったまま・・・

今回ご紹介する体操は二人組で行います。
1人は椅子に座り、もう1人は横に立ちます。
座った人は片方の腕を伸ばし、もう1人の人はその手首を支えます。
座った人はもう片方の手で、自分の鎖骨の間辺り、頸椎(首骨)との交差点辺りに手を置きます(首を動かすと動きが感じられる所。動きを感じるためです。)
次にゆっくりと立っている人がいる方向に顔を向けます。
自分の指先をしっかり見て、そして立っている人と視線を合わせます(このときの体の動きにも注意を計りつつ・・・)。
この距離を見ることと、骨の動きを知ることが大事です。
そしてまたゆっくりと、今度は反対方向に首を向けます。
そして元に戻します。
何回か行って、交代します。

例によって、あまり上手でない絵による解説です↓(立ってる人が顔無しになってしまいました )

目線を合わせるのが大事

以前ご紹介した、簡単なヨガの本にも書かれていますが、この距離を見るという感覚は中々新鮮です。いかに自分は狭い所を見ていたか・・・と感じる人もあるかもしれません。

この「自分の空間を感じ取る練習」は色々とあるのでまた紹介していきたいと思いますが、講習会でこの練習をした後に皆が楽器を持ってみると、音がまず飛んでくる。既に楽器を構えるジェスチャーがゆったりしている(せせこましく楽器を構えるプロの人はいませんね・・・)など、耳にも見た目にも変化がありました。面白いものですね。皆さんも空間を見る練習&体の動きを感じる練習をしてみてください。それこそ、視野を広く持つことの大事さを時間できるかもしれません。

この本の中にも少し空間を見る練習があります。

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