エチュード ガリボルディ OP131 NO1 - C-dur

YouTubeにビデオ上げていってます。自分の良い練習にもなります(^^)


エチュード ガリボルディ OP131 を順々に取り上げます

NO1 - C-dur






練習曲は個人的に習ってる方や、独学の方はよく演奏されるかもしれません。このガリボルディの練習曲OP131は、音楽的&そんなに難しくないので、一人酔いしれて演奏できますので、ぜひやってみてくださいね。

楽譜は何版を使うかによって細かい強弱記号が変わったりしますので、この強弱、この表現じゃなければならない!というわけではなく、そのエディッションを書いた人が、そうしたら良いと思って書いた・・・ということもあります。”楽譜が絶対”ではなく、”楽譜とはそのようなものだ”という認識を持ちましょう〜

1 C-dur




1段目
基本中の基本ですが、フレーズの最後は少ししりつぼみになります。美しい話し方も同様ですが、うまくフレーズがしりつぼみにならないと、”でしたーーー”と言うような感じに、返ってフレーズの終わりが後押しに聞こえます

基本中の基本2ですが、高い音になるにつれてたっぷりの息を用意しておかないと、上の音がカスカスになります。1段目の4小節目のクレッシェンドはそれを言いたい と私は思います。


2段目
1小節目 少し重しを置くと言うのは、1拍目の強拍だからというのもありますが、同じ音が2回続くのもあって、少し丁寧に重しを置く感じ(強くではなく)に吹くと音楽的になります。

3小節目 1拍目は強拍でもフレーズ終わりなのでしりつぼみ。


3小節目 3拍目から新しいフレーズの始まりです。(Aーb)構成を理解しておくと、音楽的にも作りやすくなります




3段目 
1、2小節目のような短い音形は、色んな表現がしやすいですが、ここはささやくようにしてみたら良いと思います。わざわざ短く、八分休符を入れたりして書いているので、何かをしてほしいことは間違いないので、表現してあげましょう!

因みに、Pだからといって、息を準備しないと、カスカスのかすれ囁きになってしまいますから、しっかり息は取り入れましょう!

5小節目
リタルダンドは、電車が止まっていくように自然とーーー からのAーaに戻ります


4段目
Aーaと見せかけて、展開し、音域もだんだんと高音に上がっていきます。
よくやってしまう失敗が、フレーズ始まりの音域が余裕だから、手前でその分の息を取らないことです。まだまだ余裕のあるうちから、先を見越してしっかり息を取っておきましょう。


高音域のフレーズ。到達点だけ頑張れば良いわけではありません。そこに向かって息とお腹の支えでしっかりと持っていきましょう。最後の小節、音符一連を上下で囲ってありますが、私の中で、これは”息で全部の音たちを囲う”ようなイメージです。到達点に向かっていく音の繋がりがカスカスだと、到達点が良い音になるわけがないので、全部の音とその音と音の間全てがたっぷりの息で良い音で出ているというイメージを持ちます





Bに入ると、雰囲気が一変します。スラー2つ+スタッカート2つのアーティキュレーションはスラーの2つ目を少し短めにします。これも基本テクニックです。


2段目最後もどんどん高くなりますから、しっかり息で持っていきましょう!

3段目5小節目はこの曲で最も高い音です。ポイントは到達点の音だけではなく、その後もしっかり吹く(歌う)ことです。ついつい到達点だけみてしまいがちになるので、気をつけましょうー。


A-aに戻りますが5小節目からコーダで曲終わりに向かいます。練習曲によく出てきますが、メロディと伴奏の二声をフルート1本で演奏するパターンです。


アクセントの付いた音は、アクセントというよりも、少し重しを置き丁寧に聞かせるつもりで吹くと良いでしょう。スラーのついた音は少し小さめですが、あまりやりすぎると不自然にもなるので、音楽的につながるように、しかしメロディラインが少し強調されるように演奏してみると、良いと思います。


練習方法として
1 メロディ(アクセントのついた囲まれた音)だけまず吹いてみる。
2 ラソラソラソラソと伴奏だけ吹いてみる
3 メロディラインが聞こえるように、譜面通り吹いてみる

の順にやってみると良いと思います。


最後は堂々と弦楽四重奏が終わるようなイメージを持って、じゃんじゃんジャン!!!と終わったら中々堂々として素敵なのではないでしょうか!


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