テクニック:指まわり

一般的にテクニックと聞くと、指がどれだけ速く回るかということを最初に思いつかれる方が多いのではないでしょうか。確かに!指が回らなかったら、中々演奏したい曲も演奏出来ないです。10本の指を駆使して、沢山の音符を駆け巡るように演奏する、私達フルーティストは、実はもの凄いアスリートなのかもしれません。

しかし、指が回るだけでは実はだめなのです。音がついてこないと、上手に聞こえないのです。料理が三分で出来ても、美味しくなかったら意味がないのと同じような感じでしょうか。


指が回るということについて、まず考えたいと思います。

指が動かない・・・これには幾つかの理由が考えられます。指は脳からの司令で動きます。つまり脳が出すべき司令を分かっていなければ、指は動きません。指使いが分かっていなければ、もちろん指は動いてくれません。
そして指使いは分かっているのに、指が回らない理由の一つに、音の並びが覚えられていない、次に何の音に行けばよいのか実は分かっていないということが考えられます。そんな時はドレミで音の並びを言ってみて下さい(音程が難しい場合はつけないで)。どうでしょう?意外と言えなかったりしませんか??

また指は”指”という小さいものですが、筋肉で動いています。つまり「鍛える」必要があるのです。鍛えてないお腹はどんどん弛んで行きます。それ同様鍛えていない指は、やっぱり鈍くなってしまうのです。特に普段の生活で使っていない、小指や薬指は(神経はつながってるとききました)動きが鈍いですから、普段からなんとなく「小指よ動け!」と脳から指示を出してると、段々活性化してきます。

そして最後に、間違え過ぎの練習です。よくあるパターンでは、間違えて10回吹いたあと、一回成功すると通り過ぎてしまうのです。そうすると、筋肉は10回間違えたパターンを覚えてしまいます。昔10回言うクイズというのを行いました。1+1=1と10回言うと、1+1=1ってつい言ってしまうという。筋肉の記憶力とは侮れません。例えゆっくりでも、「成功」を繰り返して下さい。すると段々筋肉が動きを覚えてくれるようになります。


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