音階練習 アーティキュレーション - 5 -

前回に引続き、音階練習の王道である、タファネル/ゴーベール:17のメカニズムの日課大練習課題(ルデュック版フルートクラブ名曲シリーズ版)を使っての説明です。(前回の説明はコチラ



今日は8と9の練習の仕方についてです。



8と9は特にいわゆる”タンギング”がそんなにないので、うっかり簡単と思ってしまいそうですが、とても転びやすいアーティキュレーションなので気をつけて下さい。9などは気付いたら、弱拍が強拍のようになってしまいます。しっかり確実に。

ゆっくり練習する時ですが、私はこういうスラ―とタンギングの混ざったアーティキュレーションは(3−9全て)少し重い物でも下から引っぱり上げて来るようなイメージを持って練習したりします。かなりゆっくりの時ですね。ゴムを引張ってパン!っと離すみたいな、なんというか弾けるスタッカートです。
他にも力強いイメージで、ルネッサンス時代音楽のマーチのイメージなど。(小太鼓がズザザと鳴って、大太鼓が二拍・・というようなイメージ)

そんな音のイメージを持って練習すると、淡々と練習しているよりも断然効果的です。というのも、曲に直ぐ使えるからです。とにかく曲のイメージを持って練習してみることです。曲中にホゲホゲした音は入りませんから(要求される場合は別ですが)、そんな音で練習しないようにしましょう。音階練習は、指の練習、アーティキュレーションの練習であるのと同時に、音の練習でもあるということを忘れずに!

そんな沢山のイメージを頭の中に持つには、沢山の音楽を聞いてみるのも、大切ですね。

次回はいよいよ10番。何だかんだ言われても、やっぱりタンギングは
「いかにTTTT / TKTKで速く行けるか!!」
という所は捨てられないですよね。ということで次回はその説明です。




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